良品計画USAに学ぶ、バーチャル「世界進出」

「無印良品」のブランドで、様々な商品を販売している良品計画が、1999年8月、全額出資でバーチャルカンパニー・良品計画USAをアメリカのデラウェア州に設立し、インターネットによる通信販売事業を立ち上げました。
さらに、アメリカで販売ノウハウを習得した後、順次、香港、シンガポール、ヨーロッパ、日本国内でもネット通販を始める方針が明らかにされています。(日本は実施済み)

良品計画USAのネット通販は、次のような仕組みになっています。
  1. ニューヨーク州にあるサーバー上にWebサイトを開設し、取扱商品情報を掲載。
  2. 米国内の物流は輸送業者ユナイテッド・パーセル・サービスに委託
  3. 決済実務は現地の代行業者に委託
会社といっても、あるのは英文のWebサイトだけです。商品の流通も決済実務も業者への委託です。

実態を持って進出しなくても、Webの世界ではボーダレス

もちろん、海外向けにWebサイトを発信するだけでも、海外を相手にビジネスができますが、こと物販となりますとそれなりに大変です。
しかしながら、良品計画のケースをみますと、代行業者をうまく活用しながら、米国に根付いたビジネスを行っています。
最初から、莫大な資本を投下して異国の地でビジネスを開始するのは、もはや昔の話となり、まずはテストマーケティング的にこのようなケースが増えるといえるでしょう。

よいもの、よい仕組み(ビジネス)は国境を越える

日本のインターネットの世界にも、アメリカのビジネスが一斉になだれ込んできました。
yahooやEBAYなどにあげられるECサイトが典型的な例ですが、これらが日本で根付いたのも、やはり、その仕組み(ビジネスモデル)が日本でも評価されたといえます。

Webサイトを開設するのも、日本語のサイトだけを立ち上げ、日本人だけを対象にするのではなく、バイリンガルなサイトを構築するだけでも、「進出」ははじまっていると言えるでしょう。バーチャルだけでは補完しきれない、リアル(現実)の仕組みへの取り組みについては、前述の良品計画に学ぶところは非常に多いといえます。

今、あなたが取り組まれているビジネス、考えられているビジネスも、日本だけではなく、世界各国から注目されるビジネスかもしれません。





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最低資本金制度がネックこんな方法もある。
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